百一日参りの由来

 亡くなられた方の霊は四十九日まで其の家の棟の下にいて五十日めから黄泉路の旅へ出発します。残された家族が四十九日に菩提寺に上げる四十九個のおもちを一日一日のお弁当とし家族の方が毎日お佛壇にそなえるお水でのどをうるおし百ヶ日めに極楽の門に至り佛様に成られます。
 百一日は佛様と成られた故き人が御先祖様の仲間入りの為に我が家へ帰る日であり家族の方は故き人が無事に成佛したお礼詣りに大山茶湯寺へ参拝しますがそれを知っている佛様は茶湯寺の石段で家族の来山を待っているといわれます。
 大山の茶湯寺は開山以来九百年の傳燈を継承する秘法百一日茶湯供養を奉修しますが此の日供養したお茶がそれまでのお水にかわって新しい佛様に御先祖様と同じようにお茶湯するお佛壇の最初のお茶になるわけです。
 茶湯寺参りの道すがら又帰り道によくにた人に逢えるとか聲を聞くとかいわれるのは茶湯寺の石段で待っていた故人の霊の喜びの表現かも知れません。
 

誓正山茶湯殿涅槃寺
通称大山の茶湯寺




  茶湯寺へ百一日参りでお越しの節は青木館の「とうふ・ゆば会席」をごゆっくりと偲び膳としてご利用くださいませ。